Tuesday, June 07, 2022 6:56 AM

トヨタ、車内置き去り防ぐ監視システム発表

 トヨタ・コネクティッド・ノースアメリカ(TCNA)はこのほど、ミリ波を使った高解像度の4Dイメージング・レーダーを使って、一部のペットを含む車の搭乗者を識別し、万が一の置き去りを検知するコンセプト技術「Cabin Awareness(キャビン・アウェアネス)」を発表した。

 同社のプレスリリースによると、キャビン・アウェアネスは、車のヘッドライナー上に見えないよう設置された4Dイメージング・レーダーを使って、ドライバーが車から降りた後も車内の生命体の存在を確認できるシステム。3列の座席、荷室、足元部分などの心拍、動作、呼吸などのわずかな動きを検知でき、人や動物に毛布がかかっている場合など、目では確認できない状況でも信頼性の高いセンシングが可能だという。

 また、すべての搭乗者を大きさ、姿勢、位置によって分類し、より高度な安全対策を実現できる。

 技術はまだ試作段階だが、トヨタと提携する電動車開発のメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州)は、自動運転による移動サービス専用車「トヨタ・シエナ・オートノマース」を使ってキャビン・アウェアネスを実社会でテストしている。

 トヨタが使っているバイアー・イメージング(Vayyar Imaging、イスラエル)製の高解像度シングルチップ4Dイメージングレーダーは、市場で唯一、1つのセンサーで車内全体を監視できる。これで極めて高密度な点群イメージングが可能になり、開発者はソフトウェアの無線更新によってさまざまな先進的アプリケーションを自由に設計・展開できるようになる。

https://pressroom.toyota.com/toyota-connected-cabin-awareness-concept-uses-new-tech-to-detect-occupants/