Friday, June 10, 2022 11:30 AM

アマゾン、AR技術で運動靴も仮想試着可能に

 アマゾン(Amazon)は6月9日、同社の小売サイトで買い物する運動靴愛好家たちに訴求するために拡張現実(AR)技術の活用を推進していることを明らかにした。

 テッククランチ誌によると、同機能は、消費者らが携帯電話カメラを使って、新しい靴が自分にどのように似合うかを複数の角度から見られるようにする。

 同社はその機能によって、運動靴のブランド会社らが商品をより良く紹介できるようになり、オンライン買い物客たちの購買意欲を高めることに貢献する、と考えている。

 今回の発表は、アマゾンが4月に発表した運動着の注文生産サービス「メイド・フォー・ユー(Made for You)」を拡大させるものだ。

 運動靴のAR試着機能は、米国とカナダのiOS端末利用者向けアプリケーションでます開始される。同機能を利用するには、商品画像の下にある新たな「仮想試着(Virtual Try-On)」ボタンをタップする。

 同機能に対応する当初のブランド会社には、ニュー・バランスやアディダス、リーボック、プーマ、ラコステ、アシックス、サーコニー、スパーガが含まれる。

 同機能は、消費者がスマートフォン・カメラを自身の足元に向けるとAR靴を表示する。利用者はその後、付属のキャロセル(回転台)を使って、たとえば、同じ型の別の色を選んで仮想試着できる。また、「共有(Share)」アイコンをタップすると、試着体験の様子を写真に撮って、ソーシャル・メディアに簡単に投稿できる。

 近年、オンライン小売業界では、AR技術の応用を強化している。ピンタレスト(Pinterest)やグーグル(Google)、スナップチャット(Snapchat)といったインターネット技術大手らは、化粧品や装飾品、衣料品を利用者らが仮想試着できるAR機能をすでに提供している。

 スナップは最近、小売業者の写真を三次元資産に変換するツールの導入や、ARファッションと仮想試着のためのドレス・アップ(Dress Up)というアプリケーション機能を立ち上げた。スナップによると、2021年1月以降、2億5000万人以上のスナップチャット利用者らが計50億回以上、AR買い物レンズを使った。

https://techcrunch.com/2022/06/09/amazon-gets-into-ar-shopping-with-launch-of-virtual-try-on-for-shoes/