Monday, June 13, 2022 7:26 AM

ステランティス、リチウムの供給確保で、米社と契約

 ステランティスは、CTR(Controlled Thermal Resources 、カリフォルニア州)と拘束力のあるオフテイク契約(長期供給契約)を締結したと、発表した。CTRは10年間にわたり、バッテリーグレードの水酸化リチウムを年間最大25,000トン、Stellantisに供給する。

 オフテイク契約を結ぶと、オフテイカーであるステランティスが事業の製品を買い取るか、製品は購入しないがプロジェクトカンパニーへの支払は行うかのどちらかを選択できる。

 CTRはカリフォルニア州インペリアル郡で地熱とともに電池用水酸化リチウムと炭酸リチウムを生産し、年間30万トンを超える資源生産能力を有している。再生可能エネルギーと蒸気を利用して地熱かん水に含まれるリチウムを回収し、統合的な閉ループプロセスで、クリーンな電池用リチウム製品を生産する。蒸発かん水池、露天掘り、化石燃料による処理などが不要になる。

 ステランティスは、2030年までにバッテリー式電気自動車(BEV)の世界販売台数500万台を達成し、欧州では乗用車のBEV販売構成比を100%に、北米では乗用車と小型トラックのBEV販売構成比を50%にする戦略計画を掲げている。