Thursday, June 16, 2022 11:40 AM
ベータコム、プライベート5G通信網の提供を加速
無線通信技術の開拓会社であるベータコム(Betacom、ワシントン州ベルヴュー拠点)は6月14日、グーグル・ディストリビューティッド・クラウド(Google Distributed Cloud=GDC)のエッジ(Edge)上に構築した新たなプライベート通信網ソリューション製品群を通じてプライベート5G通信網の提供を加速させるために、グーグル・クラウドとの協業に合意したことを明らかにした。
ビジネス・ワイヤーによると、ベータコムとグーグル・クラウドは提携のもと、産業界が第4次産業革命(インダストリー4.0)を推進するためのプライベート5G通信網と関連技術、各種のソリューション群を共同で開発し提供する計画だ。
グーグル・クラウドの戦略的提携担当世界統括責任者タヌージ・ラージャ氏は、ベータコムについて、「無線通信網の設計と導入に深い経験を持っている」「そのベータコムがグーグル・ディストリビューティッド・クラウド・エッジ上の新しいプライベート通信網ソリューションのポートフォリオに加わってくれることを非常にうれしく思う」と述べた。
「プライベート5G通信網は産業界の革新にとって不可欠だ」「その提供を合理化するわれわれの協業は、広範の業界におけるあらゆる規模の会社らが高品質のソリューションにアクセスできることを保証する」とラージャ氏は話した。
ベータコムが得意とする5ガース(5GaaS=5G-as-a-service)は、完全に管理された末端間のプライベート高速無線接続網サービスだ。会社らは、ゼロ・トラスト(Zero Trust)設計原則にもとづいて構築されたベータコムのクラウド基盤セキュリティーおよびサービス運営センター(SSOC)経由で配信される通信網管理によって、コスト効率の高い高性能5G通信網にアクセスできる。
ゼロ・トラストとは、「何も信用しない」という大前提のもとにセキュリティー対策に取り組む概念。これまでは、ファイヤーウォールで防御された通信網内についてはセキュリティー対策が万全だとみなしたが、防御線の内外をとわず信用できるものはなにもないという考えにもとづいて、セキュリティー対策に取り組む方策や姿勢を意味する。
ベータコムは、中規模および大規模の会社らの無線通信基幹設備の構築において長年の実績があり、製造業や航空会社、倉庫業界の高速無線需要に対応できる専門知識と技術を有する。
https://www.businesswire.com/news/home/20220614005432/en/Betacom-Accelerates-Private-5G-Network-Adoption-in-US-in-Partnership-with-Google-Cloud