Tuesday, July 05, 2022 11:30 AM
グーグル、利用者らの位置情報を自動消去へ
米連邦最高裁が先日、妊娠中絶を容認した1973年の歴史的な最高裁判決(妊娠中絶を選ぶ個人の判断はプラバシーにかかわるもので、したがって憲法で保証される人権に含まれるという解釈)を覆したことで、全米の約半数を占める保守的な州が中絶を違法とする州法をこれからあいついで整備することを視野に、グーグル(Google)は、中絶医院をはじめ、法的問題になる可能性のあるそのほかの場所を訪れた利用者に関する情報を自動消去する方針だ。
AP通信によると、インターネット上で支配的な検索エンジンと、世界のスマートフォンの大部分に影響力を持つアンドロイドOSの提供元であるグーグルは、先日の最高裁判決を受けて、新たな使用者プライバシー保護概要を7月2日に説明した。妊娠中絶と関連づけられる可能性のあるすべての場所への訪問履歴を削除する方針はその一部だ。
同社はさらに、利用者の位置情報履歴から消去されるそのほかの場所として、カウンセリング・センターや不妊治療センター、中毒治療施設、減量医院、美容整形医院も含まれる、と話した。中絶をこれから違法化する州の検察による証拠集めから利用者たちを守ることがそのその目的だ。
アンドロイドOS端末の利用者らは、これまでも自分の位置情報履歴を自身で編集できたが、同社は今回の措置によってプライバシー保護強化をさらに強める方針だ。
https://apnews.com/article/google-abortion-location-data-privacy-9fc5d01d6d626249d53c4df4a443a760