Thursday, September 08, 2022 6:52 AM
メタとクアルコム、メタバースで提携〜VR向けカスタムチップ共同開発へ
メタ・プラットフォームス(Meta Platforms、旧フェイスブック)とクアルコム(Qualcomm)はこのほど、仮想現実(VR)製品用のカスタムチップセット開発で提携すると発表した。
CNBCによると、両社は、拡大現実(extended reality=XR)に対応するクアルコムのチップ「スナップドラゴン(Snapdragon)」を活用して、「空間電算(spatial computing)の新時代の到来に向けて協力する」ため複数年契約を締結した。
拡大現実は、物理的世界とデジタル世界を融合させる仮想現実や拡張現実、複合現実(mixed reality=MR)を含む技術を指す。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、「クエスト(Quest)製品向けに、スナップドラゴンXRプラットフォームとわれわれのXR技術の統合技術を搭載したカスタマイズド・チップセットの共同開発に取り組んでいる」と説明した。
クエスト製品は、メタのVRヘッドセット製品ライン。ヘッドセット製品のメタ・クエスト2は現在、スナップドラゴンXR2を採用している。
メタがクアルコムの協力を得てカスタム・チップの開発に注力するのは、これから一層の市場競争激化が確実視されるXRヘッドセットで技術的に他社との違いを出しながら、特異かつ先進的な体験を利用者に提供できるようにするためだ。同時に、メタが推進するメタバース(インターネット上の三次元仮想空間)用アプリケーションの動作を最適化するための土台づくりでもある。