Wednesday, October 05, 2022 11:50 AM
パラヴィジョン、人工知能統合画像検索エンジンを発表
機械視認技術を開発する新興企業パラヴィジョン(Paravision、サンフランシスコ拠点)は10月4日、人工知能統合画像検索エンジンや、偽画像を使った攻撃の検知、そのほかの機能更新を発表した。
バイオメトリック・アップデイト誌によると、同社の法人向け高性能検索機能と顔認識技術を統合した画像検索エンジンは、非常に大きなデータベースに対応し、一度に多くのリクエストを処理できる。その結果、パラヴィジョン・サーチは、旅行や国境、政府のIDプログラム、催事での本人確認といった用途に使える高精度を実現する。
また、スマートフォンで自撮りした写真といった二次元RGB画像を使った攻撃検知機能については、モバイル端末やサーバーに導入して単一画像をほぼリアルタイムで処理することで、偽画像(捏造画像)による攻撃の検出力を向上させる、と同社は説明した。
同社は、英語圏アングロ・サクソン系国家間情報共有枠組みのファイブ・アイズ(Five Eyes=英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の政府機関と連携し、ディープ・フェイク検出技術も開発している。ディープ・フェイク(deep fake)とは、深層学習と偽物を組み合わせた造語で、人工知能基盤の敵対的生成ネットワークを使って攻撃対象者をおとしめるために捏造(合成)した画像や映像、手口を指す。
同社はそのほか、パラヴィジョン・ストリーミング7(Paravision Streaming 7)という技術を更新した。同技術は、パラヴィジョンの機械視認人工知能を顔だけでなく人のすがたや車の即時検出にも対応させた。それによって、たとえば、国境警備や待ち行列分析(queue analytics)ツール群を構築する顧客会社らに、より柔軟なソリューションがもたらされる。
同社はさらに、アイデンティティー・プラス(Identity+)プラットフォームの一部であるアトリビュート(Attribute)SDK(software development kit)を更新し、ヘッドウェアやアイウェア、マスクといった装着物の分析や認識にも対応可能にした。
https://www.biometricupdate.com/202210/paravision-launches-biometric-search-engine-and-tips-expanded-focus-at-converge