Monday, October 24, 2022 6:53 AM

アンスロエナジー、薄く柔らかい電池で急成長か

 電池技術を開発するシリコンバレーの新興企業アンスロ・エナジー(Anthro Energy)は、独自の技術によって小型電子機器業界から注目されている。

 フィンSMEs誌によると、デイビッド・マカーニックCEOとジョー・パップ最高技術責任者(CTO)が率いる同社は、先進材料による新種の電池によって身体装着端末や医療機器、その他の携行型・小型機器類に安定かつ安全、そして機器設計を邪魔しない電源をもたらす技術を開発している。

 同社の主力製品は、ポリマー技術を活用した紙のように薄くて軽く、自在に曲げられる3種類の電池。それらは例えばストラップやバンド、基板といった端末製品の使われていない部分(デッドスペース)に内蔵できるほか、湾曲した容器に沿って埋め込める。

 アンスロ・エナジーによると、それらの特徴によって、機器の設計に制約を与えることなく機器の駆動時間と機能性を2〜5倍に向上させられる。

 同社は現在、さまざまな身体装着機器を開発する複数のメーカーに試作品を提供している。