Tuesday, June 23, 2026 7:13 AM

テスラの新技術、車内の熱気除去で航続距離を延長

 テスラは、暑い日に車内の熱気を効率的に除去することでEVの航続距離を延ばす新しい冷却技術を開発し、特許を出願した。

 インサイドEVsによると、バキューム(真空吸引装置)を使って熱い空気をHVAC(暖房・換気・空調)システムに取り込むことにより、車内の暑くなりがちな場所の冷却を容易にする。

 夏場の車内の温度調整は、電力を大量に消費するためEVの航続距離に影響を与える。テスラの最新技術は、HVACシステム内に吸引ユニットを設置して車内の「熱だまり」を吸い込み、効率的に車内の温度を均一化し、再冷却・再循環させる。

 特許出願書類によると、これで消費電力を最大7.4%低減できる可能性がある。外気温が約40℃の場合、約127ワット(W)の電力削減になり、HVACのピーク消費電力は1720Wから1593Wに低下する。車内温度を感知して必要な部分だけ吸引機能を作動させるなど、条件付きの制御もできる。

 まだ特許を出願しただけで、量産車に採用されるとは限らないが、電池容量の増加や空力特性の改善、パワートレインの変更を行うことなく航続距離を延ばす巧妙な方法だといえる。気温が約38℃の日には、エアコンの使用によって航続距離が最大18%低下するという研究もあり、航続距離の延長と乗員の快適性向上を同時に実現できれば一石二鳥の技術になる。