Monday, November 07, 2022 11:54 AM
ゼネラル・ミルズやファイザーらもツイッターでの広告出稿を一時停止
加工食品大手ゼネラル・ミルズ(General Mills)や製薬大手ファイザー(Pfizer)、自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen)、アウディ(Audi)、菓子製造大手モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International)は、イーロン・マスク氏がツイッター(Twitter)の新所有者およびCEOになったことを受けて、ツイッターへの有料広告出稿を一時的に停止する方針をあいついで打ち出した、と匿名希望の複数の関係者が11月4日に明らかにした。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、一部の広告主は、マスク氏がコンテントの適正化を縮小する可能性の高まりによって、憎悪や差別といった好ましくない投稿がツイッター上で増えることを懸念している。
また、ツイッターの旧経営陣が一掃され、マスク氏が一連の改革を検討していることから、デジタル広告媒体としてのツイッターの見通しが不透明になったことを理由に有料広告出稿を見合わせる広告主もある、と関係者らが指摘した。
ゼネラル・ミルズの広報担当は、「ツイッターの方向性をこれまで通り注視し、販促への影響や販促費用対効果を評価する」と話した。
ツイッターは取材に応じていない。
ツイッターへの広告出稿一時停止を最初に表明したのは、自動車大手ゼネラル・モータース(GM)だった。
ある大手広告代理店の幹部は、顧客会社のうち約20社がツイッターへの広告支出を一時的に停止していると述べた。デジタル広告枠購入会社の大手であるその広告代理店の幹部によると、多くの広告主にとってツイッターは不可欠の広告媒体ではなく、グーグルやメタ・プラットフォームスといったインターネット大手らへに割く広告予算の方が大きいという。
マスク氏によるツイッター買収を受けてツイッターのあり方が揺れ動いていることから、ツイッターへの広告出稿を見合わせることは、広告代理店や広告主らにとって理にかなった判断とみられる、とその幹部は話した。
マディソン・アヴェニュー(米広告業界)の多くの幹部らは、ツイッターの広告販売部門と販促部門で複数の幹部らがあいついで突然離職した点に不安をいだいている。
マスク氏がツイッターの新所有者になって以来、最高顧客責任者のサラ・ペルソネット氏や最高販促責任者のレズリー・バーランド氏、グローバル顧客ソリューション担当副社長のジャン・フィリップ・マウ氏らがたてつづけに辞職した。それらの元幹部は、ツイッターへの投稿内容の適正性や、有害投稿内容の排除、それらによるツイッターへの影響に関する重要な意思決定をくだしていた。
https://www.wsj.com/articles/general-mills-audi-and-pfizer-join-growing-list-of-companies-pausing-twitter-ads-11667507765