Wednesday, November 23, 2022 11:59 AM
エリクソン、6G技術の開発に英国で大型投資
通信網機器製造大手のエリクソン(Ericsson、スウェーデン拠点)は11月22日、英国の6G技術研究に数百万ポンドを投資し、ハードウェア・セキュリティーや人工知能、認知通信網、量子電算について英国の大学らと協力する計画を明らかにした。
ロイター通信によると、英国内4つの携帯電話通信網すべてに5G機器を供給している同社は、2030年ごろに商用化が始まると見込まれる次世代無線通信技術の6Gの開発推進に同投資が大きく貢献する、と話した。
エリクソンの英国&アイルランド担当CEOキャサリン・エインリー氏は、英国の大学らが、6Gの基盤となる技術の一部において世界最高水準の研究を進めている、と述べた。
同氏によると、「エリクソンは、20人の経験豊富な研究者で構成される専門部隊を英国で立ち上げ、技術系学生らを支援する制度に参加する学生らも募集する予定だ」。
同社は、同事業の初期に「6G通信網技術とハードウェア・セキュリティー」の研究&開発に注力する方針だ。
エリクソンが英国に配置する研究部隊は、同社が世界12ヵ国に展開する計17の既存研究拠点を補完する存在となる。
同事業には、サリーやブリストル、マンチェスターといった英大学らが参加する可能性がある。
一般的には、研究から商業化まで8~10年ほどかかる。
英政府は、ブレグジット(Brexit、EUからの離脱)後に科学研究の資金を確保するよう取り組んできた。エリクソンによる投資は、無線通信技術分野に対する英政府の取り組みへの「大きな信任」だと英政府広報室は述べた。
英政府は現在、6G技術開発戦略計画を進めており、その詳細を近く発表する予定だ。
https://www.reuters.com/technology/ericsson-invest-6g-network-research-britain-2022-11-22/