Monday, December 05, 2022 11:45 AM

アップルとアマゾン、ツイッターでの広告掲載を再開

 アマゾン(Amazon)とアップル(Apple)は、ツイッター(Twitter)での広告掲載を再開する計画だ。

 ロイター通信によると、アマゾンとアップルのその動きは、ツイッターでの広告支出増加をうながすための奨励策をツイッターが先週木曜日に広告主らに通知した電子メールを受けたことへの反応とみられる。

 ジェネラル・ミルスから米国アウディまで多くの大企業は、イーロン・マスク氏がツイッターを買収しCEOに就任して以来、ツイッターでの有料広告掲載を一時停止し、ツイッターがこれからどのようなソーシャル・メディア・プラットフォームに変わるのか見きわめる方針を打ち出していた。

 ツイッターではそれに対し、同社プラットフォームでの広告支出を再開させるためになんらかの特典を提示した。

 ロイターが確認したその電子メールによると、ツイッターは「ツイッター史上最大の広告主への特典」と称し、50万ドルの広告支出増に相当する広告出稿を予約した米国の広告主らに対して、100万ドルを上限に「100%の付加価値」を提供することで広告支出にマッチする、と書かれてある。

 プラットフォーマー・ニューズのある記者は12月3日、アマゾンがツイッターの広告プラットフォームに対するいくつかのセキュリティー調整を待って、年間約1億ドルでツイッターへの広告掲載を再開する予定だとツイートした。

 ただ、同件にくわしい関係者はロイターに対し、アマゾンがツイッターへの広告掲載を中止したことがそもそもないと述べた。

 それとは別に、ブルームバーグの報道によると、マスク氏はツイッター・スペイシズ(Twitter Spaces)での会話のなかで、ツイッターの最大の広告主であるアップルが、ツイッター・プラットフォームでの広告を「完全に再開した」と発表した。

 ツイッターの所有者となったマスク氏の最初の1ヵ月は、コンテント・モデレーション(問題のあるコンテントを特定して削除または注釈をつける作業)担当者らを含む従業員の削減や、上場大企業になりすましたスパマーによる偽旗投稿事件が発生し、広告業界を震撼させた。

 同社はそのため、有害言論の急増に対応するためにコンテント調整の自動化に注力している。

 アップルとツイッターは、同件について取材に応じていない。

https://www.reuters.com/technology/amazon-restart-advertising-twitter-platfomer-reporter-2022-12-04/