Thursday, December 08, 2022 11:43 AM

エヌビディアとドイツ銀行、人工知能技術の活用で提携

 エヌビディア(Nvidia)は12月7日、業務過程処理向け人工知能機能を強化するとともに、ドイツ銀行と提携したことを明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、両社は、人工知能を基盤とする業務過程処理能力にすぐれたエヌビディアの先進チップを使うことで、ドイツ銀行が広範の業務処理に人工知能機能を活用できるようにする。

 エヌビディアはそれにともなって、エヌビディアAIエンタープライズ3.0(AI Enterprise 3.0)を市場投入した。AIエンタープライズ3.0は、業務用アプリケーション群の流れを含む新たなソフトウェア機能を提供し、大企業らが人工知能基盤のアプリケーション群をより効果的に構築および展開できるよう支援する。

 AIエンタープライズの初版は2021年に提供開始された。今回のそれはその第三版にあたる。AIエンタープライズのおもな特徴は、会社らが自身のデータ・センターやクラウド電算、または異種システムにまたがるハイブリッド環境で人工知能機能の運用や展開を促進できるようにすることだ。

 ドイツ銀行は、AIエンタープライズ3.0の恩恵を受ける一社となる。ドイツ銀行の最高革新責任者兼クラウド&革新ネットワーク国際責任者ギル・ペレス氏は、エヌビディアとの提携について、「人工知能を当行全体の機能として不可欠のソリューションにするというわれわれの真剣な取り組みの表れ」と話した。

 ペレス氏によると、ドイツ銀行ではこれまで、たとえば名称の照合や支払い処理といった伝統的な応用法でしか人工知能を導入していなかった。同行ではエヌビディアとの提携によって、人工知能機能を社内横断的に広範の業務に応用し、事業の成果拡大や効率向上、データにもとづく意思決定を即時実行できるようにする計画だ。

https://venturebeat.com/ai/nvidia-ai-enterprise-3-0-released-today-adds-new-application-workflows-and-partnership-with-deutsche-bank/