Tuesday, December 13, 2022 2:04 AM

テキサスの州知事、政府機関でのティックトック使用を禁止

 テキサス州のグレッグ・アボット知事は12月7日、州政府機関によるティックトック(TikTok)使用を禁止した。同様の決定は、三つの州がすでにくだしている。

 フォックス・ビジネスによると、アボット知事は、テキサス州民の安全とセキュリティーを守る州の責任だけでなく、国民保護の外交政策を確立すべき国の責任も強調するために、ティックトック禁止に同調するよう複数の州知事らに書簡を送った、と話した。

 「ティックトックは、利用者らの端末から、いつ、どこで、どのようにインターネットを使っているかといったさまざまの個人データを大量に無断で集め、潜在的に重要なそういった情報を中国政府に横流ししている」とアボット知事が他州知事らに宛てた書簡には書かれてある。

 また、「ティックトックは、米国利用者らのデータを米国内で保存していると主張しているにもかかわらず、中国勤務のティックトック従業員らが米国データに自由にアクセスできることを認めている」と同氏は指摘した。

 テキサス州知事執務室によると、米国では8500万人以上がティックトックを使っている。ティックトックは、ほかの中国大企業らと同様に中国共産党員たちを雇用し、中共が部分的に所有する中国企業(北京バイトダンス)の子会社で、中共に監視されている。

 テキサス州では今回、アボット知事の決定を受けて、州政府機関や州公務にたずさわるすべての人と、州政府が支給するすべての機器類を使う人たちに対し、ティックトックのダウンロードや使用を全面禁止にした。

 同知事はさらに、テキサス州公安局とテキサス州情報資源局に対し、個人用端末に関してティックトックに対する脆弱性に2023年1月15日までに対処する計画を整備するよう指示した。

 米国ではこれまでに、サウス・ダコタとサウス・カロライナ、メリーランドが州機関によるティックトック使用を禁止した。

 そのほか、インディアナ州もティックトックについて懸念を表明し、ティックトックの危険性を調査した。インディアナのトッド・ロキータ検事総長は12月7日、調査結果を受けて、ティックトックに対して二つの訴訟(性的または薬物関連の有害コンテントの発信と、非常に繊細な個人情報を中国政府および中国共産党から保護していないこと)を起こした。

https://www.foxbusiness.com/politics/texas-governor-bans-tiktok-indiana-launches-investigations-chinese-owned-app