Wednesday, December 21, 2022 6:03 AM

トヨタ、英で燃料電池トラック開発のコンソーシアム立ち上げ

 トヨタは英ダービーシャー州バーナストンの自社工場を拠点に、ピックアップ・トラック「ハイラックス」の水素燃料電池版開発のためのコンソーシアム(共同企業体)を立ち上げた。

 コンソーシアムを主導するトヨタモーター・マニュファクチャリングUK(TMUK)は、クリーン技術と新しい移動手段の開発を支援する英政府の先進推進技術センター(APC)を通じて開発資金を確保した。コンソーシアムには、リカード、ETL、D2H、サッチャム・リサーチといった高度な技術エンジニアリング企業が参加している。

 プロジェクトでは、トヨタの高級セダン型燃料電池車(FCV)「ミライ」の最新モデルに搭載されている第2世代燃料電池システムを利用し、ハイラックスを電気自動車(EV)に変換する。TMUKがプロジェクトを主導する一方で、欧州トヨタの研究開発チームは、英国のチームが専門知識を構築し、次世代の水素ドライブトレイン開発で自給自足できるように技術面で支援する。

 プロジェクトの期間は2年。2023年中にTMUKのバーナストン工場で試作品を完成し、少数生産も行う予定だ。