Wednesday, January 04, 2023 11:58 AM
エヌビディアとフォックスコン、EV開発で提携
グラフィクス・チップ最大手のエヌビディア(Nvidia)は1月3日、台湾フォックスコン(Foxconn、鴻海精密工業)と提携し、電気自動車(EV)の技術開発に共同で取り組む計画を明らかにした。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アップル製品の受託製造で知られるフォックスコンは同提携のもと、エヌビディアのシステム・オン・ア・チップ「ドライブ・オリン(Drive Orin)」を土台にした電子制御ユニットを生産する計画だ。ドライブ・オリンは、次世代車の中央コンピューターとして機能する。
フォックスコンは、高度の自動運転を可能にするエヌビディアの電子制御ユニットと検知技術を採用し、次世代EVの開発と生産に注力する方針をあらためて明示した。
両社は今回の提携によって、急成長が確実視されるEV市場において存在感と影響力を高めつつ、EVの需要急増に対応する技術力の増強を図る。
米国の自動車産業は昨今、EVへの重点移行を受けて、過去数年で最大の工場建設ブームのまっただなかにある。コンサルティング会社のアリックスパートナース(AlixPartners)によると、世界の自動車産業は2026年までにEVに総額5260億ドルを費やすと予想される。
フォックスコンは、エヌビディアと提携することで、EV生産コストを抑えながら生産能力を増強したい考えだ。フォックスコンは、同社初のEV用電池工場を約半年前に台湾に建設した。11月には、サウジアラビアの政府系投資基金との提携によってEV製造合弁会社を設立した。サウジアラビア政府は、石油依存の国家経済を多様化させる戦略を打ち出しており、その一環としてEV市場への投資に注力している。
https://www.wsj.com/articles/nvidia-foxconn-partner-on-electric-vehicles-11672773922?mod=tech_lead_pos7