Thursday, January 05, 2023 11:31 AM
マイクロソフト、チャットGPTをビングに統合か
マイクロソフト(Microsoft)は、2022年後半から急激に注目される人工知能駆動型チャットボット技術のチャットGPT(ChatGPT)を検索エンジンのビング(Bing)に統合する計画とみられる。
ギズモード誌によると、マイクロソフトは、チャットGPTを組み込んだビングを2023年第1四半期末までに提供開始すると見込まれるが、同社はそれについて取材に応じていない。
技術専門情報誌インフォメーションによると、マイクロソフトがチャットGPTを検索エンジンに組み込む動機は、ビングの検索機能がより人間らしい答えを出せるようにするためだとみられる。
チャットGPTは、2022年後半に主流化し始めたばかりの人工知能技術だ。人間らしい会話力や記事書きといった高度の性能が特徴だ。たとえば、会社らが催事を開く際の招待状や告知文を作成する過程をほぼ完全に自動化するほか、オンラインでの顧客対応の質向上および完全自動化といった用途で期待される。
マイクロソフトがチャットGPTをビングに統合することは、検索エンジン市場最大手のグーグルにとって圧力となる。独自の検索エンジン技術を使うグーグルは、チャットGPTが破壊的革新(現状を打破する破壊力を持つ革新)を起こす可能性を秘める、と非常に警戒している。
ただ、オープンな人工知能技術の開発を目的とする非営利団体のオープンAIが開発したチャットGPTは、非常にすぐれた自然言語処理能力が評価されているものの、正しい答えを提示することにまだ苦労しており、偏見的または攻撃的な回答を出す場合もあることが報告されている。
それでも、チャットGPTは自然言語認識の分野において近年では最大級の潮流となることは確実で、2023年にはチャットGPTの革新的な応用法や用途が登場し急速に普及すると予想される。
https://gizmodo.com/microsoft-openai-chatgpt-bing-google-1849947997