Thursday, January 12, 2023 11:59 AM
新興企業のワールズ、産業会社らにデジタル・ツインを提供
産業施設向けに施設運用合理化のためのデジタル・ツインを構築する新興企業ワールズ(Worlds)は、「産業用メタヴァース構築のための四次元基幹設備(4D infrastructure for building the industrial metaverse)」によって台頭しつつある。
ベンチャービート誌によると、ハイパージャイアント・センサリー・サイエンシズ(Hypergiant Sensory Sciences)からワールズに社名変更したばかりの同社のデイヴ・コップスCEOは先日、顧客会社のアライアンステキサス(AllianceTexas)による「産業用メタヴァース構築のための四次元基幹設備」導入をおもな事例として、その機能を説明した。
それによると、アライアンステキサスは、テキサス州フォート・ワースの北にある2万7000エイカーの商業用内陸港を運営しており、ワールズは、空港や車両基地、配送センターが位置する5平方マイルのその港のデジタル・ツインを構築することで、アライアンステキサスが取り引きの流れをより理解し、それにもとづいて設備類を効果的かつ効率的に運用できるようにしている。
ワールズがアライアンステキサスのために構築したデジタル・ツインでは、人工知能の神経回路網(neural networks)を使ってトラック群の位置を追跡および監視し、輸送会社らを特定して各トラックの固有番号を抽出し、現場を出入りするすべてのトラックや車両を継続的に識別できるようにしている。
ワールズのデジタル・ツインは、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)をはじめ、現場を出入りするすべての人たちやそのほかさまざまの業務関連過程を生データ逐次配信プラットフォームにまとめ、顧客会社が産業施設や設備空間の運用実態を分析して最適に再設計できるようにする。
ワールズはそれによって成長を拡大させており、それが投資業界の関心を引くようになった。同社は1月9日、シリーズAの資金調達ラウンドで2120万ドルを集めたことを発表した。
同ラウンドを主導したのはモネタ・ベンチャース(Moneta Ventures)で、アライン・キャピタルやグリーン・パーク・アンド・ゴルフ・ベンチャース、シェヴロン・テクノロジー・ベンチャースらが投資に参加した。
ワールズのおもな顧客には、石油大手のシェヴロンやペトロナス、ヒルウッド・デヴェロップメントらが含まれる。
https://venturebeat.com/virtual/worlds-offers-industrial-companies-a-digital-twin-to-improve-efficiency-gets-21-2m-boost/