Tuesday, January 24, 2023 5:59 AM
22年の世界新車販売、EVが10%占める
2022年の世界新車販売に占める電気自動車(EV)の台数は、主に中国と欧州での強い伸びを背景に初めて全体の10%に達し、歴史的な節目となったことが最新データで判明した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、米国では依然としてEVの市場シェアはわずかだが、欧州と中国では拡大している。EV販売の急成長は、経済不安、インフレ、生産面での混乱で停滞した新車販売全体の状況とは対照的だった。
英LMCオートモーティブとスウェーデンのEV-Volumes.comがこのほど発表した速報値によると、完全EVの世界販売台数は前年比68%増の約780万台だった。LMCによると、全新車販売に占めるEVの割合は欧州で11%、中国では19%を占めた。EV-Volumes.comによると、プラグインハイブリッド車(PHV)を含めた22年の電動車の欧州新車販売シェアは20.3%に達した。
米国では、各自動車メーカーが22年に80万7180台の完全EVを販売し、全新車販売に占める割合は前年の3.2%から5.8%に伸びた。
欧州最大市場のドイツでは22年、EVが新車の25%を占めた(自動車工業会VDA)。特に12月はEVの台数がガソリン車を超えた。
LMCによると、22年の世界新車販売台数は全体では前年比約1%減の8060万台となった。中国では4%近く伸びたものの、経済の弱体化、燃料費高騰、サプライチェーンの混乱、ロシアのウクライナ侵攻などの影響を受けた米国(8%減)と欧州(7%減)が足を引っ張った。