Friday, February 03, 2023 5:58 AM
MS、ベトナムで同社初の人工知能医療ソリューション協業に合意
マイクロソフト(Microsoft)は1月末に、ベトナム最大の財閥ヴィングループ(Vingroup)が出資する人工知能医療ソフトウェア会社ヴィンブレイン(VinBrain)と提携した。
ヘルスケア・ニュースによると、同提携は、マイクロソフトにとってベトナムでは初めての協業合意だ。両社は、1)各種データの共有、2)医療向けデジタル製品群間の人工知能技術検証、3)研究&開発という三つの分野で協力する。
ヴィンブレインは、心臓や肺、骨に関する21の疾患指標を検出できる人工知能を活用した病理学ソリューション・プラットフォーム「ドクターエイド(DrAid)」の展開をマイクロソフトとの協業で拡大する。ドクターエイドは、米食品&医薬品局(FDA)にも承認されており、ベトナムの約2000人の医師と100以上の病院で使われている。
同プラットフォームは、米国やアジア、欧州の複数の地域から提供された200万枚以上の画像データセットを基盤として動作する。それらのデータは、マイクロソフト・アジュール(Azure)経由で共有され、プライバシーとセキュリティーの確保、刻々と変化する法律や規制を遵守するための業務管理、データ管理統治を向上する。
ヴィンブレインは、マイクロソフトとの協業の一環として、アジュール・コグニティブ・サービシズ・フォー・コンピューター・ヴィジョン(Azure Cognitive Services for Computer Vision)を利用して、マイクロソフトの最新の機械視認(computer vision)モデル「フローレンス(Florence)」を含む新しい深層学習(deep-learning)モデル群も検証する。
ヴィンブレインはまた、アジュール・コグニティブ・サービシズを使って画像を処理して返すための独自の人工知能機能を開発し、画像分析システムの構築と展開も目指している。
両社の提携は、医療資源(専門人員や機器類、設備類、施設類)がかぎられた遠隔地に、人工知能技術を応用した医療サービスを提供することを可能にする点において意義がある。
https://www.healthcareitnews.com/news/asia/microsoft-signs-first-ai-healthcare-partnership-vietnam