Wednesday, February 22, 2023 11:45 AM
クアルコム、供給網管理向けチップ関連のソフトウェア事業を開始へ
モバイル通信チップ技術大手クアルコム(Qualcomm)は2月21日、同社のチップを使う会社らが、供給網を移動する商品群を追跡かつ監視できるよう、有料のクラウド・ソフトウェア・サービスを開始する、と発表した。
ロイター通信によると、クアルコム・アウェア(Qualcomm Aware)と呼ばれるその新サービスは、貨物コンテナやパレット、パッケージ、および供給網のほかの部分の貨物追跡装置に搭載される同社製チップと連携し、会社らが商品や材料の所在を追跡するのを簡便化かつ可視化する。
一般に、荷物追跡装置の大部分は第三者製だが、クアルコムは近年、追跡装置をみずから生産している。その一つは、電柱に取り付けることで暴風雨時に電柱が倒れたかどうかを判断して報告する傾斜検知器だ。
同社のスマート接続システム事業担当上席副社長ジェフ・トーランス氏は、数億個の追跡機能用チップをすでに出荷している、と話している。同チップのコストは1個あたり10ドル未満だ。
同氏によると、サービスとして提供されるクアルコム・アウェアの目的は、クアルコムの顧客らがチップを一元的にプログラムし、更新情報をチップに無線送信できるようにすることだ。同時に、チップからのデータをより有効に活用するというねらいもある。
クアルコム・アウェアは、マイクロソフトのダイナミクス365(Dynamics 365)サービスといった在庫管理および供給網管理のクラウド・ソフトウェアとも接続する。
利用会社らは、クアルコム・アウェアと供給網管理ソフトウェアを使うことで、すべての在庫がどこにあるかを即時表示する仮想ダッシュボードのような機能を構築できる。
https://www.reuters.com/technology/qualcomm-announces-software-business-around-its-supply-chain-chips-2023-02-21/