Friday, February 24, 2023 11:47 AM
ロボット制御プログラム向けにチャットGPTを活用へ
マイクロソフト(Microsoft)は、生成人工知能を基盤とするチャットボットのチャットGPT(ChatGPT)を使ってロボットやドローンを制御できるようにするプラットフォームの構築に取り組んでいる。
PCマガジンによると、同社の研究者らは先日、チャットGPTが機械腕やドローンといったさまざまのロボットを制御するためのソフトウェア・コマンドのプログラミング過程をいかに効率化するかについての論文を発表した。
「ロボットを制御するプログラムは、いまだに手書きによるコードに大きく依存している」「われわれの取り組みでは、そういったコンピューター・コードの一部をチャットGPTに書かせている」と同社の研究者らは報告した。
チャットGPTの人工知能モデルは、ソフトウェア・プログラム・コードを含む膨大な量のテキスト・ライブラリーで訓練されている。チャットGPTはこれまでに、テキストによるリクエストにもとづいてさまざまの言語のプログラムを書き、ディーバッグ(debug)できることを示した。
マイクロソフトの研究者たちはそこで、同じ能力をロボティクスのハードウェア向けのコード作成に応用できないかを実験している。
現時点では、解決が難しい課題があるため、ロボット制御プログラムのコード書きを生成人工知能で自動化するプラットフォームがいつ実現するかは不透明だ。たとえば、チャットGPTは、人間があたえる最初のテキスト指示にもとづいてコードを書くことしかできない。そのため、ロボットのアプリケーション・プログラミング・インターフェイスのしくみを工学者がチャットGPTに徹底的に説明しなければ、適切なコードを生成できない状態だ。
マイクロソフトの取り組みが結果を出せるかどうかを見きわめるには、時間がまだ必要とみられるものの、ロボット制御のためのコード書きという膨大な作業を自動化できる可能性は非常に大きな革新的潜在性だ。
https://www.pcmag.com/news/microsoft-researchers-are-using-chatgpt-to-control-robots-drones