Friday, March 17, 2023 11:57 AM

マイクロソフト、生成人工知能技術をワードやエクセルにも統合

 マイクロソフト(Microsoft)は3月16日、人工知能技術を仕事用ツール群およびプログラム群に統合すると発表した。

 同社は、コーパイロット(Copilot)という新たな人工知能機能を発表したばかりだ。コーパイロットは、大規模言語モデル群(large language models=LLMs)とデータ、マイクロソフト365アプリケーション群を組み合わせ、利用者らの生産性を高められるよう設計されている。

 ヒル誌によると、マイクロソフトは今回、そのコーパイロット機能をワードとエクセル、パワーポイント、アウトルック、チームス、パワー・プラットフォーム、ビジネス・チャットで使えるようにした。

 「コーパイロットは、LLMsの力を利用者たちの会社の蓄積データやアプリケーション群と組み合わせることで、口頭(声)による指示に反応する」「つまり、利用者の声を生産性ツールに変えるものだ」と同社のジャレッド・スパタロ副社長は説明した。

 「コーパイロットは、セキュリティーや規制遵守、プライバシー保護、責任ある人工知能に対するマイクロソフトの包括的取り組みにもとづいて構築された法人向け人工知能システムだ」と同氏は話し、従来の生産性ソフトウェアに生成人工知能(generative artificial intelligence)基盤の機能をもたらすものだ、と述べた。

 今回の機能拡充は、同社がチームス・プレミアムにオープンAIのチャットGPT(Chat Generative Pre-trained Transformer)メッセージング・サービスを追加した法人向け生成人工知能機能追加の延長線上にある。

 オープンAIが開発した生成人工知能は、利用者が特定または指定する言葉をもとに、コンテントを自動生成する。そのため、コーパイロットが統合されたワードやエクセルといった一連の生産性アプリケーション群は、チャットGPTによる草稿や文書作成、コンテント創作によって各種の作業を簡便化する。

https://thehill.com/policy/technology/3903595-microsoft-adding-ai-technology-to-word-excel/