Thursday, April 27, 2023 11:50 AM
セールスフォース、外回り向けの新たなモバイル・アップを発表
セールスフォース（Salesforce）は4月25日、独自の生成人工知能技術を土台とする新しいモバイル・アプリケーション（アップ）の新機能を予告した。
CIO誌によると、フィールド・サービス・モバイル（Field Service Mobile）と呼ばれる同アプリケーションは、同社が独自開発した生成人工知能エンジン「アインシュタインGPT（EinsteinGPT）」を搭載している。同社のサービス・クラウド（Service Cloud）製品群の一部と位置づけられており、外回りの現場サービス担当者らの生産性を高めることを目的としている。
3月に発表されたアインシュタインGPTは、オープンAI（OpenAI）のチャットGPTおよびオープン・ソースのアンスローピック（Anthropic）といったおもな大規模言語モデル群（large language models=LLMs）を使って訓練されている。外回りのサービス担当者や営業担当者、販促担当者、開発者らを対象とした4つの製品に加え、協業機能をもたらすスラック（Slack）で提供される。
フィールド・サービス・モバイルは、1）現場でサービス業務にあたる担当者を支援してサービス内容を要約する、2）より多くのデータを収集して顧客体験に関する洞察を得る、3）アップセルやクロスセルを促して販売を拡大する、という三つの目標を達成するのに役立つ、とセールスフォースは説明している。
また、担当者らがスラックを介して部署内で問題対応を調整し、作業注文書を管理することもできる。セールスフォースのコンポーネント・ライブラリー（Component Library）の機能が搭載されているため、たとえば、最寄りの代替部品を見つけることも可能だ。
セールスフォースは、フィールド・サービス・モバイルを2023年12月にベータ版として提供する計画だ。
同社はまた、フィールド・サービス製品群に資産管理機能と契約業者管理機能を追加することも発表した。資産管理機能はデータ・クラウドを活用しており、ことし12月にベータ版として提供される見通しだ。契約業者管理機能は、フィールド・サービス内のフレックス・ワーカー・マネジメント（Flex Worker Management）モジュールにすでに追加されている。
https://www.cio.com/article/474828/salesforce-previews-einsteingpt-powered-field-service-mobile-app.html