Friday, April 28, 2023 11:57 AM
デロイト、人工知能関連のサービス拡充に注力
コンサルティング大手のデロイト(Deloitte)は4月27日、人工知能を活用した二つの新しいサービスを市場投入した。
ベンチャービート誌によると、それらの新しいサービスは、同社のクウォーツAI(quartz AI)製品群を拡充するものと位置づけられ、人工知能チップ最大手のエヌビディア(Nvidia)の協力を得て開発された。
デロイトは4月初めに、生成人工知能(generative artificial intelligence)と基盤モデルに関する新しいサービスを開発すると発表したばかりだ。同社は、生成人工知能を活用した新たな機能群構築を目指す顧客会社らを支援する技術サービスを強化することで、収入源の拡充を図る考えだ。
デロイトは、汎用目的の人工知能演算能力と、特定目的に使えるソフトウェア開発キット(SDK)をエヌビディアから提供されている。
「クウォーツAIのソリューションには、エヌビディアのSDKを組み込んだデロイト独自のパッケージが含まれている」「移動経路計算や供給網最適化といった非常に具体的な事業課題の解決を支援できる」と、デロイトの執行役員グーサム・ベリアッパ氏は話した。
一般的に、コンサルティング会社の顧客会社らは、解決したい具体的課題をかかえている。たとえば、供給網や在庫管理の最適化のように多数の変数が複雑に絡み合う課題において、人工知能技術の活用によって原因を迅速に特定でき、それをもとに解決策に関する判断と意思決定をくだせるようになる、と同氏は述べた。
人工知能への投資は、競合各社も積極的に進めている。PwC(PricewaterhouseCoopers)は生成人工知能分野に3年間で10億ドルを投資する計画を発表している。ベイン&カンパニー(Bain and Company)は、オープンAI(OpenAI)との提携を2月に発表した。
https://venturebeat.com/ai/deloitte-looks-to-bring-ai-to-the-frontline-with-a-little-help-from-nvidia/