Tuesday, May 16, 2023 11:52 AM

SAPとマイクロソフト、生成人工知能で協業強化

 SAPは5月15日、人材採用ソリューション分野における生成人工知能の共同事業でマイクロソフト(Microsoft)との協業を拡充すると発表した。

 ロイター通信によると、SAP傘下のサース(SaaS=software-as-a-service)大手およびその主力製品であるサクセスファクタース(SuccessFactors)はそれによって、マイクロソフトの365コーパイロット(Copilot)およびアジュール・オープンAI・サービシズ(Azure OpenAI Service)と統合され、利用者らが言語モデル群にアクセスして自然言語を生成できるようにする。

 SAPのクリスチャン・クラインCEOは、「生成人工知能が私たちの業界と顧客のために展開する機会について非常に興奮している」と話した。

 同氏は、マイクロソフトが巨額を投資するオープンAIのチャットGPTをSAP製品群に組み込む方針を4月に表明していた。

 SAPは、サクセスファクタースのさまざまの機能のうち、人材採用に関するツール群に生成人工知能技術を統合することで、候補者の絞り込みや面接調整、質問事項、案内、研修といった一連の過程において、利用者からの自然言語での質問や指示に回答し、仕事を大幅に簡便化する。

 サンフランシスコ拠点のSAPサクセスファクタースは、人材資源管理アプリケーション群をクラウド提供している。おもな競合社には、ワークデイやオラクル・クラウドHCM、ADP、セリディアンがある。

https://www.reuters.com/technology/sap-microsoft-deepen-collaboration-generative-ai-recruiting-2023-05-15/