Tuesday, May 23, 2023 11:45 AM
アマゾン、手のひら認証で酒類購入も自動決済
アマゾン(Amazon)は、消費者の手のひらを読み込むことで年齢を確認し酒類を買えるようにする機能を小売店向け決済自動化システムに追加する。
CNBCによると、来店者らは、アマゾン・ワンと呼ばれる同システムによって、手のひらをスキャン装置にかざすだけで酒類を買えるようになる。そのためには、消費者は、政府発行の身分証明証をアマゾン・ワンのウェブサイトにアップロードする必要がある、とアマゾンは5月22日に説明した。
アマゾンのブログによると、同社は利用者の身分証明書を保存せず、第三者業者がその内容を検証する。
消費者がバーでそれを利用する場合、バーテンダーがアマゾン・ワンを使う際に表示される「21+(21歳以上)」のメッセージ確認と、画面に表示される利用者の顔をアップロード写真に照らし合わせる「視覚的照合」を行うことで、当該客が21歳以上かどうかを確認できる。
アマゾンは、アマゾン・ワンを2020年に導入した。同社は、自社のスーパーマーケット・チェーン「フレッシュ(Fresh)」やコンビニエンス・ストアー「ゴー(Go)」の一部、グローサリー・チェーン「ホール・フーズ」の一部でアマゾン・ワンを導入している。
同社はアマゾン・ワンを他社にも提供しており、競技場や娯楽施設、空港内売店でも同システムを採用するところが増えている。パネラ・ブレッドでは2023年初めから二つのレストランでアマゾン・ワンの試験運用を開始した。
コロラド州デンバーにある野球場クアース・フィールドでは、来場者たちがアマゾン・ワンを使ってビールを買えるようにする計画だ。
アマゾン・ワンのような生体認証システムは、一部のプライバシー擁護派から批判されている。同社は、手のひら認証について、ほかの生体認証システムよりもプライバシーが守られると強調する。手のひらの画像では人物を特定できないからだ、と同社は反論している。
https://www.cnbc.com/2023/05/22/amazon-lets-users-buy-alcohol-with-its-palm-scanning-payment-system.html