Monday, June 05, 2023 6:44 AM

アノビオン、ジョージア州に北米最大の合成黒鉛工場建設へ

 先進材料メーカーのアノビオン・テクノロジーズ(Anovion Technologies、本社シカゴ)は、ジョージア州ベインブリッジに北米最大の合成黒鉛負極材工場を建設する。

 エレクトレックによると、同社は当初8億ドルを投じて150万平方フィートの工場を開設し、約400人を雇用する予定。工場では年間4万トンのリチウムイオン電池用合成黒鉛負極材を生産する計画だ。

 アノビオンがベインブリッジを選んだ理由としては、既存および計画中の低/無炭素の電力供給源があることや、サプライチェーン(材料供給網)が短く、既存の鉄道施設が利用できることなどが挙げられる。

 アノビオンは、リチウムイオン電池の国内生産には欠かせない重要な材料の確保に取り組んでおり、2022年10月には超党派インフラ法に基づきエネルギー省から1億1700万ドルの助成を受けている。また同社は、ニューヨーク州のナイアガラの滝近くにある水力発電を利用した合成黒鉛工場の拡張計画を発表したばかり。