Thursday, June 08, 2023 6:00 PM
セールスフォース、二つの新たな生成人工知能製品を追加
セールスフォース(Salesforce)は6月7日、生成人工知能を活用した二つの新製品「マーケティングGPT」と「コマースGPT」を発表した。
ベンチャービート誌によると、それらは同社の「マーケティング・クラウド」および「コマース・クラウド」に接続し、反復作業の多い業務を取り除き、個別化された広告キャンペーンや買い物体験を利用会社らが大規模に展開できるようにする。
セールスフォースは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)技術を応用したスラックGPT(Slack GPT)とタブローGPT(Tableau GPT)を5月に市場投入したばかりだ。同社が生成人工知能製品の開発をいかに加速しているかがうかがえる。
今回発表されたマーケティングGPTとコマースGPTは、セールスフォースのデータ・クラウドと連動する。データ・クラウドは、あらゆるシステムから抽出した顧客データを集中的に管理する場所として機能する。そこに、同社が独自に開発した生成人工知能アシスタント「アインシュタインGPT(Einstein GPT)」を組み合わせることで、利用者らが自然言語を介してクラウド上のシステムを使えるようにする。
たとえば、マーケティング・クラウドの利用者は、広告戦略の標的にしたい顧客層を平易な言葉で表現してデータ・クラウド内を検索し、正確な市場部分を特定できる。また、個人化(個別化)した電子メール文章を書くようアインシュタインGPTに指示することも可能だ。
利用会社らはさらに、社内で独自に有する顧客データや販売データと、メタやグーグルといった第三者から収集したデータを統合して、広告キャンペーンの効果を測定することもできる。そのほか、顧客が複数の機器を使うことで顧客データが重複するといった場合には、人工知能で自動照合することでデータ重複を回避できる機能もある。
マーケティングGPTが、さまざまの会社の広告担当者らをおもな利用者に想定しているのに対し、コマースGPTは、買い物体験向上の担当者らをおもな利用者として想定している。
セールスフォースはさらに、セールス&サービス・クラウドの利用者向けの新機能を6月中に発表する可能性が高い。
https://venturebeat.com/ai/salesforce-doubles-down-on-generative-ai-with-marketing-gpt-and-commerce-gpt/