Thursday, June 29, 2023 11:51 AM
シーメンスとイントリンスィック、産業現場の自動化で協業
シーメンス(Siemens)は6月26日、産業用ロボットと自動化技術の普及促進を目指し、イントリンスィック(Intrinsic)と協業する方針を打ち出した。
IoTワールド・トゥデイ誌によると、両社は合意のもと、ロボティック・システムと自動化技術の「統合」を推進するのにともなって、普及を妨げる障害を特定し、産業界におけるロボットと自動化技術の相互運用性を向上させる。
「現在、人工知能を基盤とするロボティクスと自動化構成品の開発環境と実行環境は、その開発枠組みにおいて大きく異なるため、統合を面倒なものにしている」と両社はプレス・リリースで説明した。両社は、「ロボティクスと自動化工学、IT開発間の溝を継ぎ目なしに埋める新たな方法を共同で開発する」。
アルファベット傘下のイントリンスィックは、人工知能対応のロボティクス・ソフトウェアを提供し、シーメンスは産業自動化技術およびソリューション群を提供する。
イントリンスィックのウェンディー・タン・ホワイトCEOは、産業現場では情報技術(IT)と運用技術(OT=operational technology)の溝があり、その統合には労力と時間と費用がかかるため、両社の提携によってその課題を解消するソリューション群を市場投入する、と話した。
そういったソリューション群が普及すれば、人工知能を活用したロボットとそのほかの自動化技術、関連するIT、各種の制御技術の連携が大幅に向上し、労働力としてのロボットの開発も推進される。各種の周辺ツール群をすべての産業界に提供できれば、中小企業にも大きな恩恵をもたらせる、と両社は述べた。
https://www.iotworldtoday.com/iiot/siemens-intrinsic-team-to-accelerate-integration-of-industrial-robots