Wednesday, July 19, 2023 11:28 AM

マイクロソフト、新しい人工知能サブスクリプション・サービスを発表

 マイクロソフト(Microsoft)は7月18日、マイクロソフト365向けの新しい人工知能サブスクリプション・サービスを発表した。

 CNBCによると、マイクロソフト365の法人向け人工知能アシスタント「ビング・チャット・エンタープライズ(Bing Chat Enterprise)」を利用する会社らは、利用者一人あたり月額30ドルが課金される。同社は、コーパイロット(Copilot)という生成人工知能サブスクリプション・サービスをマイクロソフト365全般向けにすでに提供しているため、新サービスを使う顧客会社らの利用料金は83%上がる場合もある。

 コーパイロットには、受信メールのランク付けや会議内容の要約、スプレッドシート・データの分析、文章作成プロンプトの提供、プレゼンテーションのデザインが含まれる。

 同社の株価は同日、一時最大5.8%も上昇した。

 マイクロソフトの新たな生成人工知能サービスは、グッドイヤーやGMを含む約600社の顧客会社らで試験運用されている。

 新たなサブスクリプション・サービスは、個人利用者らが将来的に人工知能ツールに対して追加料金を払うかどうかを見きわめるためともみられる。

 マイクロソフトはそのほか、ビング・チャットの重要な機能拡充である視覚検索機能も発表した。利用者らは、ビング・チャットに写真をアップロードすると、当該写真に関する詳細情報をビング・アプリケーション経由で求めることができる。

 同社はさらに、ダイナミクス365カスタマー・インサイツ(Dynamics 365 Customer Insights)にダイナミクス365マーケティングを統合したことを明らかにした。それら二つの製品はこれまで別々のサービスだった。

 それらが統合された結果、顧客関連洞察やリアルタイム販促、顧客体験向上といった複数のツールや機能を簡単に連携させることが可能となり、さらに、コーパイロットも組み込まれたことで、生成人工知能機能もあわせて利用できるようになった。

 利用会社らはその結果、自然言語を使って顧客分類といった顧客関連の洞察を抽出する作業を簡便化できるほか、販促用のデジタル・コンテントの提案や推奨といった機能を活用でき、販促業務過程を大幅に短縮かつ自動化できる。

https://www.cnbc.com/2023/07/18/microsoft-stock-pops-on-ai-subscription-for-microsoft-365.html