Wednesday, July 26, 2023 8:15 AM

日産とルノー、最終契約を完了

 日産とルノーは26日、資本関係を見直す最終契約を締結したと発表した。

 ルノーと日産が相互に15%ずつ出資することにし、ルノーの出資比率を43%から15%まで引き下げる。日産は、ルノーが50%程度を出資し、設立予定のEV新会社「アンペア」に最大で6億ユーロ(930億円)を出資する。

アンペアには米半導体大手のクアルコムも資本参加し、EVシフトや車のソフトウエア化で連携を強めていく。

 両社は2月に、資本関係の見直しで概ね合意していたが、日産の知的財産の活用範囲など具体的な提携内容の詰めで、協議が難航していた。今回の合意では、そうした細目を置いておき、結論を急いだ。背景には、EV化の進展にグループとしての対応が遅れていることや中国、北米、欧州市場での販売停滞がある。

 日産は26日、24年3月期通期の世界販売計画を従来の400万台から370万台に下方修正した。中国販売が30万台も減少することが響く。一方、円安効果で通期業績見通しは上方修正した。