Friday, July 28, 2023 11:26 AM
サービスナウ、エヌビディアおよびアクセンチュアと提携
業務の自動化支援技術を提供するサービスナウ(ServiceNow)は7月26日、エヌビディア(Nvidia)およびアクセンチュア(Accenture)との提携を通じて「AIライトハウス(AI Lighthouse)」を提供すると発表した。
ベンチャービート誌によると、ソフトウェアとコンサルティング・サービスで構成されたAIライトハウスは、サービスナウの顧客会社らが新たな生成人工知能ツール群をすばやく導入できるようにするものだ。サービスナウがその自動化プラットフォームを提供し、エヌビディアが人工知能の演算力とソフトウェアを、アクセンチュアが導入に際してのコンサルティング・サービスを提供する。
3社がそれぞれの得意分野の技術とサービスを持ち寄ることで、AIライトハウスの利用顧客らは、生成人工知能の用途を独自に開発して、生成人工知能ツールをすばやく導入し、短期に結果を出せるようになる。「AIライトハウスという顧客向けプログラムによって、画期的なアイデアが刺激され、巨大な『リターン・オン・インテリジェンス(ROI)』を達成できるだろう」と、サービスナウのビル・マクダーモット会長兼CEOは話した。
「ROI」は通常、費用対効果や投資利益率(Return on Investment)を意味するが、マクダーモット氏はそれをあえて「インテリジェンスへの投資に対する見返り」という意味として使って説明した。
また、エヌビディアの設立者兼CEOであるジェンスン・フアン氏は、「これまでの技術変革にはみられなかったような速度で、さまざまの業界が生成人工知能ツールを取り入れようとしている」と指摘する。「エヌビディア、サービスナウ、アクセンチュアは、顧客が持っている知識を活用する生成人工知能ツールを提供することで顧客をサポートしていく」とフアン氏は述べた。
サービスナウは、各種の人工知能ツールをすでに提供している。それらには、自然言語での発話で使えるナウ・アシスト・フォー・ヴァーチャル・エイジェント(Now Assist for Virtual Agent)や、ノーコードで新しい言語モデルを導入できるNLUワークベンチ(NLU Workbench)、利用者の感情分析、問題解決時間予想ツールがある。
エヌビディアはまた、AIライトハウスに「DGX AI」スーパーコンピューターと「DGXクラウド」プラットフォーム、および「ニーモ(NeMo)」ソフトウェアを接続させる。
アクセンチュアは、人工知能分野の事業に30億ドルという巨額を投資する方針を発表したばかりで、専門知識のある人材を登用してアプリケーションの設計とソフトウェア工学を支援する計画だ。
https://venturebeat.com/ai/servicenow-partners-with-nvidia-and-accenture-on-ai-lighthouse-for-rapid-enterprise-ai-adoption/