Wednesday, August 02, 2023 11:35 AM
アマゾン、仮想診察サービスを全米展開
アマゾン(Amazon)は8月1日、仮想診察サービス(virtual health clinic service)プラットフォーム「アマゾン・クリニック」を全米展開すると発表した。
CNBCによると、アマゾン・クリニックは、副鼻腔炎やにきび、偏頭痛といった一般的症状の治療を目的に、利用者が医療助言提供者とオンラインでつながる遠隔医療サービス・プラットフォームで、2022年11月に立ち上げられた。利用者は、自分の症状を入力し、医療提供者を選び、簡単な問診表に答えることで、医師の助言を得ることができる。動画やテキスト・メッセージで年中無休かつ予約なしで利用可能だ。
アマゾンは、遠隔医療サービスをみずから提供するのではなく、遠隔医療サービス提携業者たちと消費者をつなぐプラットフォームとしてアマゾン・クリニックを提供している。提携業者には現在、遠隔医療(仮想診察)サービス新興企業のキュライ・ヘルス(Curai Health)やヘロー・アルファ(Hello Alpha)、ステディーMD(SteadyMD)、ウィール(Wheel)がある。
アマゾン・クリニックが全米展開されることで、米50州とワシントンDCの利用者らが同サービスを受けられる。州によって法律が異なるため、メッセージ・ベースド・チャットを使えるのは34州だ。
アマゾン・クリニックの最高医療責任者兼統括責任者ノウォーラ・アヨグ氏は、同プラットフォームを全米展開するにあたって、仮想診察サービス提供業者らの質や内部業務を厳正に評価した、と話した。また、「適時でのサービス提供に対応できるかどうか」を重視し、全米50州にスタッフを置いていることを確認して提携した、と同氏は付け加えた。
アマゾン・クリニックは医療保険にはまだ対応していないが、利用者らは、同プラットフォームを通じて処方された薬の代金に保険を使える。
アマゾン・クリニックの利用者数については、同社は言及を避けた。
アマゾンは、2018年にピルパックを買収し、2020年に独自のオンライン薬局を立ち上げた。さらに、アマゾン・ケアという仮想診察サービスも立ち上げたが、アマゾン・ケアはその後、閉鎖された。2023年初めには、医療サービス会社ワンメディカル(OneMedical)の買収手続きを完了した。
https://www.cnbc.com/2023/08/01/amazon-rolls-out-its-virtual-health-clinic-nationwide.html