Thursday, August 10, 2023 11:46 AM

マイクロソフト、外回り担当向けコーパイロットを発表

 マイクロソフト(Microsoft)は8月9日、顧客各社の外回り担当の技術者たちや外回り業務管理担当者らの仕事を簡便化する人工知能機能を発表した。

 ファスト・カンパニー誌によると、チャットGPTを開発したオープンAIに巨額を投資しているマイクロソフト(Microsoft)の業務用アプリケーション・プラットフォーム担当副社長チャールズ・ラマナ氏は、複雑なフォームに記入したり、モバイル端末でデータをカット・アンド・ペイストしたりしなければならない現場担当者らにとって、そういった作業は特に面倒だ、と指摘する。

 同社のワーク・トレンド・インデックス調査シリーズが最近に発表した調査結果によると、調査対象となった現場担当者(顧客の現場を回る技術者)6000人のうち二人に一人が燃え尽き症候群だと考え、45%以上が今後1年以内に転職を検討する可能性があり、60%以上は、反復的な仕事をしなければならないことに不満を抱いていることがわかった。

 マイクロソフトは、そういった問題を新たな人工知能ツールによって解決したいと考えている。

 同社が発表したツール群には、現場作業員管理ツールのダイナミクス365フィールド・サービス(Dynamics 365 Field Service)の新機能コーパイロット(Copilot)がある。管理者らはそれを使うことで、マイクロソフト・チームス(Teams)経由で送信された顧客からの電子メールや要望の詳細を入力した作業指示書の草稿を自動生成できる。

 同ツールはまた、専門知識や場所といった要素にもとづいて、特定の作業指示書に割り当てる技術者を推奨したり、要望の状況を説明する顧客への回答案を生成したりすることもできる。

 そのほか、マイクロソフトのタイム・スケジュール管理ツールであるシフツ(Shifts)と人工知能を統合することで、管理者らはチャット・インターフェイスと人工知能提案を使って、従業員の勤務時間を管理できるようになる。

 さらに、ダイナミクス365フィールド・サービスとチームスが統合されたことで、現場作業員らは、アプリケーションを切り替えたり、データをコピー&ペイストしたりすることなく作業指示や必要な情報への単一のインターフェイスとして、チームスを効果的に使えるようになる。

 それらの機能は現在、公開試用版として提供され、基本サービスを契約している会社らは利用を望めばそれらを有効化できる。

https://www.fastcompany.com/90935070/microsoft-is-enlisting-its-ai-tool-copilot-to-help-field-technicians