Monday, August 21, 2023 11:43 AM
シェイプウェイズ、デジタル製造によってロボティクスに革新
デジタル製造技術大手のシェイプウェイズ(Shapeways、ニューヨーク市拠点)は8月20日、ロボティクス分野で過去12ヵ月間で90%増という目覚ましい成長を遂げたこと明らかにした。
フェイゲン・ワサンニ・テクノロジー誌によると、同社の急成長は、ロボット運用への人工知能の統合が広く採用されたことに起因する。
シェイプウェイズが提供するエンタープライズ・マニュファクチャリング・ソリューションは、人工知能技術をロボットに統合する製造会社らに効率化ソリューション群をもたらすことで、新たな商機を獲得する重要な役割りを果たしている、と同社は説明した。
ロボティクス業界は好調に成長を続け、2030年には2600億ドル市場に拡大すると予想されるなか、シェイプウェイズは先進的なオンデマンド・デジタル製造ソリューションを提供することでその最前線の地位を築いた。
最近の一例としては、医療向け人工知能搭載ロボットを専門とする有名なロボティクス会社との提携拡大がある。同提携は、医療向けロボティクス事業の前年比133%増という前例のない急成長を可能にすると見込まれる。
シェイプウェイズのデジタル製造ソリューションは、病院で稼働するロボットや重要部品のオンデマンド三次元印刷による迅速な生産や改良を可能にする。その医療向けロボット・メーカーは、シェイプウェイズの同ソリューションを活用することで、顧客である病院からの需要に柔軟かつ迅速に応えることができるようになった。
医療向け人工知能ロボットにはカスタム部品が多く使われている。したがって、数々の重要な部品の在庫はほとんどない。そのため、ロボットの機能拡充や改良、整備にすぐには対応できないのがつねだった。
シェイプウェイズは、カスタム部品群の立体印刷を人工知能によって最適化し、現場に配備されたロボットへの支障を最小限にする。それによって、患者の予後を改善するための医療サービスの質を上げるのに貢献している。
同社のエンタープライズ・ソリューション担当統括責任者エイダン・オーサリヴァン氏は、ロボティクスにおけるデジタル製造について、部品群をカスタマイズし、諸経費を最小限に抑え、効率を最大化するのに大きく貢献する、と話した。
同社は、医療向けロボティクス大手との提携拡大によって売り上げを4倍に伸ばした。
プレスデンス・リサーチ(Precedence Research)によると、製造業における人工知能の世界市場は2032年までに684億ドルに達すると予想される。
https://fagenwasanni.com/news/shapeways-drives-innovation-in-robotics-through-digital-manufacturing/228086/