Tuesday, August 22, 2023 11:53 AM

余剰在庫品B2Bいちばのゴースト、1年で劇的成長

 余剰在庫品の企業間(B2B)オンラインいちばを運営する新興企業のゴースト(Ghost)は、起業から1年で会員数を1000人以上に増やしている。それにともなって、同プラットフォームにアップロードされた商品数は500%増、商品の価値総額は前年比で10倍以上に拡大した。

 テッククランチ誌によると、ジョシュ・キャプラン氏とディー・マーシー氏が立ち上げた同社は、ブランド会社や小売業者らが余剰商品を安全に直接売買して発送できるよう会員制オンラインいちばによって急成長中だ。

 ゴーストのプラットフォームは、商品の発見や変換率(閲覧者を購入者にする確率)を向上させる独自のデータ・エンジンによって稼働する。取り扱い在庫品は、ファッションから美容品、靴類、家庭用品まで非常に幅広い。

 ゴーストの急成長はベンチャー・キャピタル投資業界の関心も集めている。同社は8月21日、シリーズBの資金調達で3000万ドルを確保したことを明らかにした。2022年に実施したシリーズAでは2000万ドルを調達した。シード・ラウンドを含めると、同社の累計調達額は6800万ドルに達する。

 同社はこのほど、新たなクローム(Chrome)拡張機能を開発し、買い付け担当者らが消費者向けウェブサイトを検索する際に、当該商品がゴーストで入手可能かどうかを簡単に調べられるようにした。

 「われわれは、データと技術がブランド会社や小売業者らの業務過程をより簡便化するプラットフォームを構築するのに多くの時間を費やしてきた」とマーシー氏は話す。「従来の方法ではうまくいかなかったことを実現することを目指した」「小売業界の動向はわれわれの事業モデルに追い風となっており、非常によいタイミングだと感じている」。

 両氏は、今回の調達資金を製品開発や工学、設計といった技術人材の増員に投じて米国内の市場拡大に注力する。両氏はそれと同時に、欧州やアジアに進出する計画も進める。さらに、自動化と個別化(個人化)の機能を追加するための開発にも着手する計画だ。

https://techcrunch.com/2023/08/21/b2b-inventory-marketplace-ghost-30m/