Wednesday, August 23, 2023 11:55 AM
VMウェアとエヌビディア、法人向け事業で協業を拡大
VMウェア(VMware)とエヌビディア(Nvidia)は8月22日、顧客会社らがセキュリティーとプライバシーを保護しながら、独自のデータでカスタマイズされたアプリケーション用の生成人工知能(generative artificial intelligence)モデルを構築かつ訓練し、導入できるようにする新しいソリューションを提供するために提携関係を拡大したと発表した。
シリコンアングル誌によると、VMウェア・プライベートAIファウンデーション・ウィズ・エヌビディア(VMware Private AI Foundation with Nvidia)と呼ばれる同ソリューションは、生成人工知能ソフトウェアに加え、人工知能モデルの構築や訓練、カスタマイズ、実装に必要なすべての機能を備えたフルスタック・プラットフォームだ。
生成人工知能大規模言語モデル群(large language models=LLMs)をアプリケーションで使おうとする会社が増えるにつれ、独自のビジネス・データを使う際のリスクに直面する会社が出始めている。両社の顧客会社らは、人工知能向けに最適化されたプライベートAIファウンデーションによって、VMウェアを使いながらエヌビディアの高速電算でデータと近接した人工知能サービスを実行し、データ・プライバシーを維持してセキュリティーを高めることができるようになる。
プライベートAIファウンデーションでは、ファルコン(Falcon)LLMやメタ・プラットフォームス(Meta Platforms、旧フェイスブック)のLLaMA(Large Language Model Meta AI)2、モゼイック(Mosaic)MLのMPT(Mosaic Pretrained Transformer)を含め、任意のモデルを訓練して実装できる。利用会社らは、独自のモデルやオープン・ソース・モデルで簡単に作業できる。
同プラットフォームはまた、エヌビディアのクラウド・ネイティブの末端間フレイムワークであるニーモ(NeMo=Neural Modules)を備える。顧客会社らはそれによって、ほぼどこでも独自の生成人工知能モデルを構築してカスタマイズし展開できる。
エヌビディアの創業者ジェンセン・フアンCEOは、「VMウェアとの協業拡大によって、金融サービスや医療サービス、製造業をはじめとするさまざまの業界の数十万社の顧客に対し、彼ら独自のデータで構築されたカスタム・アプリケーションを使った生成人工知能の可能性を引き出すために必要なフルスタックのソフトウェアと電算を提供できるようにななる」と述べた。
VMウェア・プライベートAIファウンデーション・ウィズ・エヌビディアは、2024年初頭に提供開始される予定だ。
https://siliconangle.com/2023/08/22/vmware-nvidia-join-forces-support-generative-ai-infrastructure-enterprise/