Thursday, August 31, 2023 11:57 AM

グーグル、人工知能駆動型の検索をインドと日本で提供開始

 グーグル(Google)は8月30日、生成人工知能(generative artificial intelligence)を基盤とする検索サービスの米国外市場への展開を、インドと日本を皮切りに開始したと発表した。

 テッククランチ誌によると、SGE(Search Generative Experience)と呼ばれるその検索機能は、生成人工知能技術を検索に応用することで、利用者が探している情報を発見しやすくすることを目的とする。同技術は、グーグルのサーチ・ラブス(Search Labs)によって米国外市場で提供される。

 SGEは、利用者がグーグル検索に質問内容を入力すると、人工知能チャットボットに似たかたちで回答を返す。

 同社はそのほか、生成人工知能が生成する回答に統合される新型の広告機能の実験も始めた。

 日本向けSGEでは、利用者らが日本語で検索内容を入力すると、日本語で回答を得ることができる。日本と同時に提供開始されたインドのSGEは、ヒンディー語と英語の両方に対応する。インドの場合、同国で人気の高い音声入力機能も提供される。

 両国のSGEの検索結果連動型広告はページ全体の専用広告枠に表示され続ける。

 SGEは、人工知能による回答で提供される情報の裏づけとなるウェブ・ページを発見し、利用者がそこに訪問しやすくするための新機能も提供する。

 サーチ・ラブスによると、SGEは若い利用者たちに人気がある。特に18~24歳の利用者らは、会話形式での検索を好むことが調査でわかっている。

 さらに、利用者らは検索(質問)したあとに追加検索を実行することを好み、より長くかつ会話形式での質問を完全なる文章で検索する傾向も強めている。これまでの検索では語句を入力することが主流だったが、近年、文章で検索する利用者が増えている。そのため、文脈を解して検索できるSGEの利用価値はこれから上がると見込まれる。

https://techcrunch.com/2023/08/30/googles-ai-powered-search-expands-outside-u-s-to-india-and-japan/