Friday, September 01, 2023 11:59 AM

IBMとセールスフォース、人工知能の法人市場を共同で開拓へ

 IBMとセールスフォース(Salesforce)は8月31日、両社共通の顧客会社らにセールスフォースの生成人工知能(generative artificial intelligence)ソリューション群を提供するために提携したと発表した。セールスフォースの生成人工知能ソリューション群には、セールスGPTやサービスGPT、セールスフォース・アインシュタイン、スラックGPT、マーケティングGPTがある。

 ベンチャービート誌によると、セールスフォースはIBMの世界規模の技術サービス網をてこ利用することで、それらのツールに加えて顧客関係管理(customer relationship management=CRM)ソフトウェアも売り込む計画だ。

 両社はそれによって、セールスフォースのGPT製品群を自社システムに統合したい共通の顧客会社らの市場開拓を強化する。

 IBMは、セールスフォースとの提携のもと、IBMコンサルティング部門による「専門知識と革新的な技術ソリューション群の提供」の一環として、セールスフォースのGPT製品群を顧客会社らに推奨する。IBMコンサルティング部門には計16万人の技術コンサルタントが世界各地にいる。

 IBMは最近、ワトソンエックス(WatsonX)という新たな人工知能機能を市場投入した。IBMは、人工知能モデルの構築を推進したい会社らを支援するワトソンエックスとセールスフォースのGTP製品群を統合して顧客会社らに提供する。

 「会社らは昨今、生成人工知能によって促進される業務過程の革新に乗り出している」とセールスフォースの世界同盟&販路担当上席副社長兼統括責任者のスティーヴ・コーフィールド氏は話している。

 「われわれの顧客会社らは、セールスフォースの生成人工知能機能やデータ管理、CRM技術を活用することでそれぞれの顧客とのつながりを次段階に引き上げたいと考えている」「IBMコンサルティングとセールスフォースの提携はそれを支援するうえで重要な役割りを果たす」とコーフィールド氏は述べた。

https://venturebeat.com/ai/ibm-and-salesforce-team-up-to-bring-ai-tools-to-their-shared-clients/