Monday, October 02, 2023 11:25 AM
オープンAI、生成人工知能ハードウェア事業の立ち上げを模索
大規模言語モデル群(large language models=LLMs)や生成人工知能の技術で一躍有名になったオープンAI(OpenAI)は、事業領域をチャットGPTやダーリー(DALL-E)から劇的に拡大すべく、ハードウェア市場への進出を模索している。
テッククランチ誌によると、同社のサム・オルトマンCEOは最近、アップルの元製品デザイナーとして知られるジョニー・アイヴ氏に接近し、オープンAI独自の生成人工知能対応機器を開発する新事業についてアイヴ氏との交渉を始めたとみられる。
同件に関する情報は一切ないが、ソフトバンク創業者の孫正義氏が同件にかかわっているとみられる。
オープンAIのハードウェア事業構想は初期段階にあり、実現しない可能性もあるとみられる。オルトマン氏とアイヴ氏は、どのような機能設計や外観設計で、どのような市場を標的とするのかについて協議を始めたばかり、とインフォメーション誌が伝えた。
非常に洗練された外観設計で知られるアイヴ氏は、アップルの最高デザイン責任者を務めた人物だ。同氏は、2019年にアップルを退職したのち、オーディオ機器メーカーのリン(Linn)の6万ドルという超高級ターンテーブルや、持続可能の空間づくりを強調するチャールズ3世の運動であるアストラ・カルタ(Astra Carta)のロゴのデザインを含め数多くの設計やデザインのコンサルティングを提供している。
まったく新しいハードウェア製品の開発はやっかいな事業だ。開発に時間とコストがかかるだけでなく、失敗リスクも大きい。マイクロソフトもかつて、スマートフォン事業に参入したものの、黒字に近づくことなく撤退を余儀なくされたという大きな失敗をしたことがある。
https://techcrunch.com/2023/09/27/openai-is-reportedly-in-talks-with-jony-ive-about-a-hardware-project/