Tuesday, October 10, 2023 11:47 AM

エヌビディア、テルアビブでの人工知能サミットを中止

 エヌビディア(Nvidia)は10月9日、イスラエルがパレスチナ過激派武装組織のハマスによる武力攻撃を受けてハマスへの報復とガザ地区(ハマスが拠点とするパレスチナ人自治地域)の包囲を命じたため、テルアビブで来週開催予定の人工知能会議を安全上の懸念から中止した。

 CNBCによると、同社は、「開発者やビジネス・リーダー、人工知能研究者たちの最高のサミット」と銘打った同会議を10月15日と16日にテルアビブで開き、同社のジェンセン・フアンCEOがその会場で基調演説をする予定だった。

 エヌビディアはまた、イスラエルの6000社以上の新興企業と、世界最大級の人口一人あたりのベンチャー・キャピタル(VC)投資額を強調し、イスラエルが「世界でもっとも活気ある技術集積拠点の一つ」と強調していた。

 世界最大の人工知能チップ・メーカーであるエヌビディアは、その旺盛な需要を受けて好調な業績を続けている。2023年第2四半期の売上高は前年同期比100%以上の増加、純利益は422%増の67億ドルだった。ただ、需要に対応しきれていないため、商機逸失や競合社らの台頭を許すという懸念も指摘される。

 フアン氏は同会議において、生成人工知能とクラウド電算におけるエヌビディアの最新技術について説明する予定だった。

 同会議には、2日間で約2500人の開発者や研究者、技術者らが参加する見通しだった。同会議では、生成人工知能やスーパーコンピューター、大規模言語モデル、自動運転車、医療向け先進技術、サイバーセキュリティーを含む60以上の分科会が開かれる予定だった。

https://www.cnbc.com/2023/10/09/nvidia-cancels-ai-summit-in-tel-aviv-following-hamas-attack-on-israel.html