Wednesday, October 18, 2023 11:32 AM
人工知能業界の有力会社ら、企業連合を設立
人工知能業界の有力会社らは10月17日、人工知能プラットフォームがよりオープンで効率的かつ持続可能なものとなることを目指す企業連合「AIプラットフォーム・アライアンス(AI Platform Alliance)」の設立を発表した。
ベンチャービート誌によると、同団体は、拡張性にすぐれた人工知能ソリューション群に対する需要の高まりに対応し、人工知能の訓練や推論に必要な演算力の向上がもたらす課題を克服することを目指している。
同団体の創設会員には、アンペア(Ampere)やセレブラス・システムス(Cerebras Systems)、フュリオサ(Furiosa)、グラフコア(Graphcore)、キャルレイ(Kalray)、キナーラ(Kinara)、ルミナス(Luminous)、ニューチップス(Neuchips)、レベリオンス(Rebellions)、サピーオン(Sapeon)が名を連ねており、今後さらに多くの会社が参加する予定だ。
人工知能の急速な技術進化と浸透によって、人工知能の訓練と演算処理のための電算力がかつてないほど必要とされている。AIプラットフォーム・アライアンスの目的は、「より良い協業と公開性(透明性)を促進すること」に照準されている。
また、おもな目的の一つは、人工知能ハードウェアの演算力とコスト効率を強化し、従来のGPU(graphics processing unit)の性能を上回る基幹システムの開発を加速させることだ。同団体はそれにともなって、既存のGPUベースド・システムに代わるすぐれた人工知能ソリューション群を共同で検証していく。
AIプラットフォーム・アライアンスはまた、問題解決における人工知能の効率を高め、持続可能かつ環境にやさしく、社会的に責任のある基幹設備を大規模に確立することを目指す。
同団体の発足に関して注目すべきは、人工知能チップとGPUの最大の開発会社であるエヌビディア(Nvidia)が創設会員に含まれていないことだ。したがって、AIプラットフォーム・アライアンスが将来にエヌビディアに対抗する人工知能チップのプラットフォームを構築する可能性もある。
https://venturebeat.com/ai/ai-platform-alliance-will-drive-ai-to-be-more-open-efficient-and-sustainable/