Friday, October 20, 2023 11:55 AM
エヌビディア、ロボティクス製品を大々的に更新
エヌビディア(Nvidia)は、末端人工知能(Edge AI)とロボティクスのためのプラットフォームを大幅に更新した。
フォーブス誌によると、エヌビディアはそれらの更新について、末端およびロボティクス製品に関する「これまでで最大」のプラットフォーム拡張と説明している。同社は今回、自律動作機械のためのソリューション開発にともなうニーズに応えるさまざまのソフトウェア・プラットフォームに多数の改良を導入した。
今回の更新には、ジェットソン・オリン(Jetson Orin)プラットフォームにあわせた生成人工知能モデルの調整のほか、視覚アプリケーションのためのメトロポリス(Metropolis)API(application programming interface)およびマイクロサービスの提供、アイザックROS(Isacc Robot Operating System)フレームワークとアイザックAMR(autonomous mobile robot)プラットフォームの導入、ソフトウェア開発キットのジェットパック6(JetPack 6)の提供が含まれる。
なかでも重要な改良点は生成人工知能のサポートだ。エヌビディアは、具体的なデータ・サンプルで訓練するより、さまざまのクラスのデータにもとづいて学習し結果を予想することを可能にしようとしている。それによって、訓練にかかる時間が短縮され、より柔軟な使い方ができるようになる。
今回の更新によって、オリン・プラットフォームは大規模言語モデルを実行でき、現在提供されているほとんどの大規模言語モデルを同プラットフォームであつかえるようにする。たとえば、メタが開発した媒介変数700億のラーマ(Llama)2にも対応する、とエヌビディアは説明している。
エヌビディアはまた、学習の基本となる情報がテキストから動画または複合モード(テキスト、音声、動画の組み合わせ)へと移行しつつあるのにあわせて、自律動作機械のための新しい革新のサイクルが起こると考えている。同社はそこで、動画を基本とした学習に対応するために、メトロポリス・フレームワークをAPIとマイクロサービスで強化した。
さらに、アイザックROSとアイザックAMRの導入は、合成データの生成やロボティクスの模擬化、自律可動ロボットの開発を支援する要素だ。また、ジェットパック6は、新しい商業用リナックス(Linux)ディストリビューションのサポートをはじめとする新しい機能を提供する。
エヌビディアのジェットソン・プラットフォームは、開発者120万人以上、約1万社に使われており、ロボティクス分野で強固な地位を保っている。
https://www.forbes.com/sites/tiriasresearch/2023/10/19/nvidia-gives-robotics-a-major-upgrade/?sh=186846852dc6