Thursday, October 26, 2023 11:56 AM
新興企業のデータGPT、AIアナリストを発表
データ分析技術を開発する新興企業のデータGPT(DataGPT、カリフォルニア州拠点)は10月25日、会社らが保有する自社データから効率良く洞察を得られるようにする同社初のソリューション「AIアナリスト(AI Analyst)」を発表した。
ベンチャービート誌によると、AIアナリストは、利用者がチャットボットと自然言語で会話しながら、データが示す内容や因果関係といった情報を理解する。たとえば、何が売り上げに影響しているかや、それがなぜ起こったのかといったことを理解し、それらを利用者との対話形式で提示する。
「どんな会社のどんな人でもデータに直接話しかけられるようにしたい」と、データGPTの共同設立者兼CEOのアリーナ・カーティス氏は話している。
データGPTが市場において差別化できるかどうかは興味深いところだ。ビジネス・インテリジェンス分野では過去1年近くに、生成人工知能を使った機能が多数追加されたさまざまの製品が市場投入されてきた。いまでは、データ・ストレージからレイクハウス、ウェアハウス、分析まで多くの製品のほとんどが、自然言語で話しかけてデータから洞察を得られるようにする機能を提供している。
データGPTは2年強前に設立された。「当社の顧客第1号であるミノ・ゲームス(Mino Games)は、ETL(抽出・変換・書き出し)過程のために多大な資源を投じて独自のダッシュボードをいくつも構築していたが、それでも重要な質問に対して明確な答えを得られずにいた。当社はそれを可能にした」とカーティス氏は説明している。
データGPTのページは、具体的な事業領域や、あらかじめ定義されたKPI(Key Performance Indicator)で設定されており、基本的にそのページを使って使い方を指定する。利用者はそれを作成すれば、チャットボットに質問を入力して洞察を得られるようになり、おもな指標を視覚的に見られるようになる。
データGPTのデータベースは従来のデータベースとくらべて90倍速く、標準的なビジネス・インテリジェンス技術の600倍の速度でクエリーを実行し、分析コストを15分の1に削減できる、とカーティス氏は説明している。
https://venturebeat.com/ai/datagpt-launches-ai-analyst-to-allow-any-company-to-talk-directly-to-their-data/