Thursday, December 21, 2023 11:50 AM
アトランタ郊外のスマート都市、世界初の地下自動配送システムを試験運用
パイプドリーム・ラブス(Pipedream Labs)のギャレット・マカーレッチCEOは、世界初の地下ロボティック配送システムをジョージア州で試験運用する計画だ。同氏はそれによって、前例のない革新と利便性を配達業務にもたらすことをねらっている。
フォックス・ビジネス・ニュースによると、接続化された社会基盤と5G通信を整備した地方都市のジョージア州ピーチトゥリー・コーナースは、パイプドリームの同システムをすでに実験し、効率性と実効性を確認した。
それによると、現時点で全長約1マイルの同システムは、ショッピング・センターと2万5000平方フィートのスマート都市革新センターを地下パイプで結んでいる。消費者らはそれによって、たとえば昼休みに昼食をオンデマンド注文して配達してもらうサービスを受けられる。
「荷物を運ぶ小さな車のようなロボットが地下パイプ内を自律移動するだけのこと」とマカーレッチ氏は説明した。
「高速自律走行車(fast autonomous cars)」と同氏が呼ぶ配達ロボットは、1マイルのトンネル(パイプ)内を往復し、食品や家庭日用品といったさまざまの商品を従来の配達サービスよりすばやく配達できる。
トンネルの直径は約18インチだ。同氏によると、食品の95%以上と電子商取引商品の90%以上は、その空間で配達可能だ。
圧縮された引き出しがトンネル両端の壁にあり、店舗やレストランはその引き出しを開けて商品をなかに置き、準備が終わると配達ロボットがそれを載せてパイプ内を走る。受け取り人は反対側の引き出しを開けてロボットから商品を取り出す。
マカーレッチ氏によると、同システムは、コストと時間の削減以外にも、「二酸化炭素排出量の削減や交通渋滞および騒音公害の軽減に寄与し、地域の住民や事業主らに多くの利点をもたらす」。
同氏は、同技術を活用することで配送業務に全米規模で革新をもたらしたいと考えている。現行システムは短距離だが、「2024年には都市全体に対応する規模のシステムをいくつか構築する計画だ」と同氏は話した。
同氏によると、多くの会社が同社の技術を試験している。パイプドリームはまた、2024年にほかのブランドと提携する計画も進めている。
目標は、配達過程を継ぎ目なしにするだけでなく、「目障りな設備を街なかに足さずに、配送をできるだけ高速に実現することだ」「それが地下の美しさだ」と同氏は述べた。
https://www.foxbusiness.com/lifestyle/atlanta-suburb-becomes-first-test-underground-consumer-delivery-system