Thursday, January 04, 2024 11:38 AM
イケア、人工知能による需要検出で予想精度を向上
イケア・リテイル(Ikea Retail)は、新型コロナウイルス・パンデミック中にさらに強化した人工知能技術活用による需要検出によって、「従来の業務を劇的に進化させる革命的」成果をあげている。
リテイル・タッチポインツ誌によると、同社は過去3年間にわたって、インター・イケア・グループ(フランチャイズ店らと供給業者らを結びつけることに取り組む連合)および供給網ソフトウェア大手ブルー・ヨンダー(Blue Yonder)と緊密に連携し、人工知能基盤の需要検出技術の実装と規模拡大を支援してきた。
同技術は、顧客に関する洞察や消費者市場での出来事、価格設定、販促、地域別の天気予報、外部の経済要因、そのほかさまざまの重要なデータ・ポイントを使って、あらゆる販路にわたる短期需要パターンを調査かつ分析し、消費者の好みをよりよく理解して需要を予想できるよう設計されている。イケア本社内の関連部署でも、人工知能エンジンをさらに強化し、変化するありとあらゆる変数に適応できるよう無数のデータを提供している。
人工知能技術活用による需要検出技術は2020年当初にノルウェイでの試験運用が成功した。各商品や店舗の需要予想があきらかに改善されたことで、同技術の活用を世界各地の店舗と供給網に広げた。その結果、従業員らの生産性と需要予想精度が向上し、コスト削減と利益率拡大につながった。
同システムには、ブルー・ヨンダーとの協力のもと、需要検出にもつづく計画ツール群が含まれる。仕入れ担当者の場合、仕入れ業務用ツールにアクセスし、一連の仕入れ関連業務を合理化できるほか、世界各地の主要拠点での特定製品の入手可能性を拡大できるようになった。その結果、それぞれの班の従業員らは共同作業を戦略的に実行できるようになった。イケア・ポルトガルの場合、全体の需要予想精度が5%上がった。
https://www.retailtouchpoints.com/topics/data-analytics/ai-machine-learning/ikea-improves-forecast-accuracy-with-ai-powered-demand-sensing