Tuesday, January 16, 2024 6:32 AM

トヨタ、数年以内に全固体電池EVを世界展開へ

 トヨタは固体電池を搭載したEVを数年以内に世界展開する。インドで開催された投資サミットで同社幹部が明らかにした。

 固体電池はEV航続距離を飛躍的に向上させ、従来電池の弱点である発火性も克服すると期待されており、トヨタが23年6月に発表した戦略的転換の重要な要素となっている。トヨタと出光興産は23年、全固体電池の開発と量産で提携、27-28年の商業化を目指している。

 ロイターによると、インド法人、トヨタ・キルロスカール・モーターの責任者であるビクラム・グラティ氏は「数年後に固体電池を搭載したEVを発売する予定だ。10分で充電でき、航続距離は1200キロ(750マイル)に延び、寿命は非常に長くなる」と述べた。

 インド政府は、世界第3位の自動車市場である同国にEV製造能力の拡大に向けた投資を呼び込むことを目指している。

 サミット初日にスズキはトヨタと提携するマルチ・スズキが、グループ初のEVを日本と欧州に輸出する計画を発表していた。

 23年のインドの自動車販売台数に占めるEVの割合は約2%だったが、政府は30年までに30%へと高める目標を掲げている。