Tuesday, May 21, 2024 7:14 AM
中国のEVアイウェイズ、SPACとの合併で米上場へ
中国の電気自動車(EV)メーカー、アイウェイズ(Aiways、愛馳汽車)は、特別買収目的会社(SPAC)ハドソン・アクイジションとの合併を通じ、約4億ドルの評価額でナスダック証券取引所に上場する。合併手続きは年内に完了する予定。
ロイターによると、この合併は経営難のアイウェイズにとって生命線となる。同社は2023年夏、中国での激しいEV価格競争により利幅が圧迫され、江西省上饒(じょうしょう)工場の生産を停止した。EV価格競争の激化で、中国ではWMモーターズ(威馬汽車)やヒューマン・ホライズンズ(華人運通)なども販売不振で操業を停止している。
17年創業のアイウェイズは、現在のような経営難に陥る前は欧州の16市場でEV「U5」と「U6」を販売していた。上饒工場は、年間30万台のEV製造能力がある。
同社は数カ月前から、既存モデルの生産再開と、短期的には欧州向け輸出専用ブランドの手頃な価格の新車開発について投資家と協議を続けていた。今後は欧州に本社を置き、販売、マーケティング、財務を担当しながら製造、調達、研究開発はほとんど中国で行う予定だという。
アイウェイズの投資家には、中国のIT大手テンセント、配車サービス大手DiDi(滴滴出行)、EV用電池大手CATLが含まれており、情報筋によるとこれらの企業は今後も株主であり続けるという。