Friday, June 14, 2024 8:11 AM

VITESCO、ホンダCR-Vプラグイン燃料電池車に電気駆動システムを納入

 Vitesco Technologies(ドイツ・レーゲンスブルク)は、今年後半にカリフォルニアと日本で発売予定のホンダCR-V e:FCEV(水素燃料電池電気自動車)向けに、EMR3(Electronics Motor Reducer, 3rd Generation)統合アクスルドライブを納入する。ビテスコの駆動システムがFCEVに組み込まれるのは初めて。EMR3は、ホンダの現行電気SUVであるe:Ny1にも採用されている。燃料電池SUVでは、128kWと310Nmのトルクを発揮する。EMR3に加え、ホンダは燃料電池スタックへの空気の出入りを制御するビテスコの特殊なバイパスバルブもCR-V e:FCEVに採用する。

 CR-V e:FCEVは 航続距離の長さと燃料電池システムによる素早い燃料補給を両立させ、17.7kWhの高電圧バッテリーの電力で最大60kmの純粋な電気走行を可能にした。車内に110Vの電気コンセントがあり、消費電力1500Wまでの電気機器に供給できるため、停電時や屋外でのレクリエーション活動でクリーンな電源となる。

 Vitesco のEMR3アクスル・ドライブは24年3月末までに、90万台以上が世界中のブランドに納入された。ステランティスでも長い間使用されている。CR-V e:FCEV用のEMR3は、中国・天津のVitesco Technologiesで製造される。

 EMR3はVitescoの最新の電気駆動装置ではなく、21年に80-230kWの出力範囲をカバーするEMR4を発表している。